声なき歳月の果てに、人は何を悟るのか。
雲南の貧しい山村に生まれた少年は、肉親の死、極貧、搾取、挫折を越え、企業家として成長していく。
やがてチベットの祈りと雪山の絶境に触れたとき、彼の死生観は静かに変わりはじめる。
魂が辿る高峰へ
兄の死。祖母の病、母の喪失。父との対立。
貧困と因習のなかで育った少年は、学びを求め、社会の矛盾に傷つきながらも、やがて企業家として歩み出す。
巨額の富、虚栄、搾取が渦巻く現世に対し、チベットの人々は死を恐れず、魂の浄化と往生を願う。
チョモランマの生死の境で、主人公が見いだしたものとは––
人生において
「誠実であること」
嘘は自分自身をも欺き、
虚構の世界に閉じ込める
正直であることが、
最も効率的で
自由な生き方だと知る。